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とりとめなく書いています。続けていればそのうちに意味が出てきそうな気もしていますが、それも思い過ごしになりそうです。

仁義なき戦い

昨日と今日は「仁義なき戦い」シリーズ五本を観ていました。菅原文太が主演のものです。もちろん趣味ではなく、ちょっとした仕事の準備でBGMを採譜していた訳ですが...。

 

基本的にはアウトローの人たちの政局ドラマなんですね。もう少しアクションとかサスペンスものに近いのかと思っていました。意外にもシナリオというかセリフの質が高い感じがしました。言葉の選択が文学的というのでしょうか、近年の日本映画と比べると、日本語の背後にある文脈が現代と少々異なっている所為で、物語の形成や推進力となる以上の役割を個々の言葉のニュアンスがより強く担っているように思いました。

 

劇伴で面白かったのは、一作目と二作目では明らかに音楽が進歩していたことです。二作目以降は時間に余裕ができたのか、予算が増えたのか、はてまた作曲家の技術が劇的に進歩したのか、それともアシスタントやオーケストレーターを雇ったのか、より合理的な音の配置になっていました。声部も明らかに増えているし、声部同士の連結もエレガントになってるし。不思議だわん。

 

映画そのものとは関係ないのですが、広島市内(か呉市内)を鳥瞰的に写している場面で、自転車が歩道ではなく車道左側走行していたのは勿論、きちっと手信号を出しているのを発見したことです。昭和30年代(撮影は昭和40年代中後期か?)は日本の自転車もキチンとしていたんだな、というのが一番の感動でした。

 

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本日は連れ合いは乃木坂美術館へ出かけて、ネコくんと二人で留守番です。
ネコくんは早々と布団に潜り込んで寝息を立てています。

 

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