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とりとめなく書いています。続けていればそのうちに意味が出てきそうな気もしていますが、それも思い過ごしになりそうです。

長期休暇

昨日のエントリーに書いたような訳で、思いも懸けず長期休暇に入ってしまいました。
フリーランスとしては、来週7日まで仕事が無い状態は収入のことを考えると、やや不穏なものでもあります。

担当者さんは海の向こうから平謝りの連絡がありました。
尤も、日本の社会でこのような場合にどう振る舞うのがベターか(どう振る舞うことを要求されるか)という問題を横へ置いておけば、個人的には全く謝罪の必要がないと考えていますので、せっかくの旅行を楽しんできてもらえればと思います。

 

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これも昨日のエントリーと関連して。
近藤譲さんのインタビューです。(歳とったなぁ!)


Thea Derks + Jo Kondo Muziekgebouw A'dam 15 ...

 

非常に訥々とした英語ではありますが、簡潔かつ知的に彼の美学と幾許かは技法に関して語っています。

 

あれはたぶん20年以上まえ、東大駒場で音楽(芸術)に関する討議があり(この討議と他の作曲家の講演を含めて「現代音楽のポリティーク」という本になっていますね)、そこで近藤譲さんが語っていたこと、また、ちょうど10年まえにハーバードで近藤譲さんの講演があって、そこでの彼の発言、そしてこのインタビューとの間にほとんど変化がない(一貫している)ことに驚いております。彼の様式は非常に早い時期に確立されたのだな、と。

もちろん確立された様式内部でのゆらぎがあるにせよ、それが、求心的な構造を持たない、一貫した意味付け、方向性を嫌う彼の音楽(の鳴り響きのありよう)と真逆であるのは興味深いです。


近藤譲《接骨木の3つの歌》Three songs of the elderberry tree (1995 ...

 

文脈を不断にズラしつつ、その都度新しく音を聴き取ることを促すような所はかれの音楽の教育的効果かなと思う事が最近しばしばですが、音楽に関しては、また、いずれ。