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とりとめなく書いています。続けていればそのうちに意味が出てきそうな気もしていますが、それも思い過ごしになりそうです。

セクエンツァ

ルチアノ・ベリオといえば数々の名曲があれど、楽器(独奏楽器)の可能性をとことんまで追求した「セクエンツァ」のシリーズ、その中でも特に「声」のための「III」是非とも挙げておかねば、と。


Luciano Berio: Sequenza III, per voce femminile ...

演奏はCathy Berberian。ド名演。ベリオがCathyと結婚していなかったならこの曲は生まれなかったのではなかったのではないか、と勘ぐりたくなるほどの名演かと思います。

発声や発音など主として音響面の探求を行っているようにきこえますが、ベリオの指導を受けた方によると、ベリオは、かなり広い意味でセリー的な思考の内部で素材を扱っていたらしいです。その意味では、この曲も(その音響現象はおいておいて構造的には)非常に伝統的な作曲の範疇にある、と言えるのかもわかりません。

 

さて、そろそろネコくんのエコー検査に行ってきます。
腫瘍が大きくなっていないことを祈るばかり。

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ネコくんは音楽を聴いて何を思うのでしょう?